|
子供の指にウイルス性のイボができ、液体窒素による治療を受けました。治療後も長く痛みが続いたため、痛み止めをもらって飲みました。このように痛がるのはしかたがないのでしょうか? 液体窒素以外の治療法はないのでしょうか?(38歳女性)
ウイルス性のイボ(尋常性疣贅)の治療は簡単そうに見えて意外と難しいものです。削っても切り取っても再発しますし、1−2回塗れば治るような特効薬もありません。1−2週間で完治することはまれで、普通は数ヶ月、場合によっては数年という単位の時間がかかります。現在医療機関で行われている治療法を挙げていきますと、50種類くらいにはなるでしょうか。裏を返せば決め手になる治療法がないということです。その中でも有効性が高いことが証明されているのがサリチル酸の外用と液体窒素による凍結療法です。とくに凍結療法は処置が短時間で済み、効果も確実で、傷跡も残りません。まず最初に行うべき治療です。サリチル酸の外用も有効ですが、それだけでは完治までにかなりの時間を要します。凍結療法は確かに痛みがあり小さいお子さんには可愛そうですが、何ヶ月も通院するよりいいのではないか、ということで我慢してもらっているわけです。でも凍結療法以外の方法もありますので、診察の時に「痛くない治療をしてほしい」と言っていただければそういう方法を選択いたします。どうぞご遠慮なくお申し出下さい。
顔のかぶれに悩んでいます。髪のカラーリングの時、しみるのをずっと我慢していました。また、かぶれの症状が出る前は頭皮が乾燥してフケが異常に増えました。(35歳女性)
おそらくカラーリング剤による接触皮膚炎(かぶれ)と思われますが、皮膚科に受診してきちんと診断してもらうことをお勧めします。カラーリング剤のかぶれであれば、同じカラーリング剤は使用しないほうがいいでしょう。ヘアカラーよりもヘアマニキュアのほうがかぶれにくいので、ヘアマニキュアを使用することをお勧めします。
プロペシア内服治療中は、市販のシャンプーを使用してもよろしいのでしょうか?シャンプーの種類によって脱毛の進行度が変わることがありますか?(30歳男性)
シャンプーの種類と脱毛症の間に明確な因果関係は証明されておりません。当院では、シャンプーにより皮膚炎を起こしている場合は別として、シャンプーの種類についての指導はとくに行っておりません
現在、背中に日焼けによるシミがたくさんできています。ホクロのようなシミで、ざっと見ても30個以上あります。あとを残さずきれいに消すことはできますか?(29歳女性)
日焼けによる背中のシミということですが、背中の上のほう(肩のほう)に多いようでしたら、おそらく光線性花弁状色素斑です。色がかなり濃いようでしたら、シミ取りレーザー(ルビーレーザー、Qスイッチルビーレーザー、Qスイッチアレキサンドライトレーザーなど)が有効ですが、あいにく当院には炭酸ガスレーザーしかありません。炭酸ガスレーザーでも治療できないことはありませんが、シミ取りレーザーと比較しますと照射後の色素沈着が強くなりやすいため、あまりおすすめできません。シミ取りレーザーのある医療機関への受診をおすすめします。色が薄くて数が多いようでしたら、レーザー以外の方法がいいでしょう。当院ではレチノイン酸クリームとハイドロキノンクリームによる色素斑の治療を行っています。主として顔面に行っていますが、背部にもできないことはありません。しかし顔面に比べるとかなりの時間がかかると思っていただいたほうがいいでしょう。この治療は健康保険が適用されませんので全額自費となります。
2週間前から足の親指の爪の端が痛みます。ぶつけると激痛が走り、圧迫すると膿が出ます。巻き爪にはなっていませんが、陥入爪でしょうか? 受診するのは整形外科か皮膚科でよいですか?(31歳女性)
お悩みの症状はいわゆる爪囲炎によるものですが、爪の陥入が原因となっている場合には陥入爪といいます。軽症であれば抗生物質の服用、外用処置、テーピングのみで治癒しますが、重症になりますと何らかの外科的処置(手術)が必要となります。診療科では皮膚科、整形外科、形成外科に受診するのがよいでしょう。もちろん当院でも治療を行っています。治療経験は豊富ですのでご安心ください。手術も行いますが、できるだけ痛みの少ない治療法を選択するようにしています。
蕁麻疹が毎日出ます。皮膚科で『デキサンG軟膏』・『レスタミンコーワ軟膏』を処方されました。今後妊娠する可能性がありますが、使用しても大丈夫でしょうか?(24歳女性)
全身への作用を目的としたごく一部の外用剤を除いて、ほとんどの外用剤は普通の使用法であれば妊娠中に使用しても全く問題ありません。デキサンG軟膏はステロイド外用剤ですが、ステロイド外用剤は妊娠中に使用しても問題ありません。一部のステロイド外用剤(デルモベート軟膏など)には添付文書に「使用しないことが望ましい」との記載がありますが、普通の使用法であればまず問題ないと考えられます。
アトピー性皮膚炎で使用されるプロトピック軟膏や、皮膚潰瘍で使用されるプロスタンディン軟膏については、添付文書に「妊婦または妊娠している可能性のある婦人には使用しない」との記載があります。これらは使用しないほうがいいでしょう。レチノイン酸クリームなどのレチノイド外用剤が医療機関で処方されることがありますが、レチノイドには催奇形性がありますので、これらも妊娠中には使用しないほうがいいでしょう。
ご質問の趣旨とは異なりますが、蕁麻疹であれば外用剤はあまり有効ではありません。妊娠中でも必要な場合には比較的安全とされる抗ヒスタミン剤を内服していただくこともありますので、医師に相談してみて下さい。
右手の甲にガングリオンができて手術を受けましたが、2度再発しています。のもと皮フ科クリニックではガングリオンの手術は可能ですか?(18歳女性)
ガングリオンは指や手首の関節包と連続していることもあり、また腱や神経と接していることも多く、手術時にそれらを損傷することもあります。私は形成外科医かあるいは手の外科を得意とする整形外科医を紹介することにしています。不適切な切除では再発率も高くなります。
私は水虫にかかってから2年半になります。近所の病院に通院しており薬も塗り続けているのですが、完治していないとのことです。水虫が治るのにこれほど時間がかかるものなのでしょうか? また、最初は顕微鏡で検査をしてくれましたが、それ以降はただ趾を見るだけでした。一般的に水虫の治療では定期的な検査などはしないものなのでしょうか?(30歳男性)
私の経験では、趾間型の水虫(白癬)で治癒までに2年半かかったことはありません。再発を繰り返すことはありますが、2−3ヶ月で一旦は治癒するのが普通です。治癒の判定は肉眼的所見に基づいて行います。見た目が正常化したところで略治とし、さらに1ヶ月ほど外用を続けて治療終了とします。治癒の判定に顕微鏡検査は必須ではありません。外用開始から3ヵ月を経過し、まだ正常化していなければ、もう一度顕微鏡検査を行います。菌が陽性であれば、外用剤の塗り方の指導を行うか、外用剤を変更するか、または内服薬による治療を検討します。菌が陰性であれば、白癬以外の病態を考えます。実際の皮膚所見を見ていないので何とも言えませんが、皮膚がむけているところもなく、全く正常に見えるようでしたら、すでに治癒しているものと思われます。
胸部に多数のケロイドがあります。背中にもニキビができやすくてとても悩んでいます。ケロイドの治療は可能ですか?(30歳男性)
ケロイドの治療は非常に難しく、皮膚科や形成外科でいろいろな治療法が試みられていますが、残念ながらいまだに満足できる結果は得られておりません。当院でもごく一般的な治療しか行っておらず、ご期待には添えないかもしれません。当院で行える治療は、テープまたはスポンジによる圧迫、シリコンゲルシート貼付、ステロイド外用、ステロイド局注、トラニラスト内服などです。ケロイドは切除すべきでないとされていますが、積極的にケロイドの切除を行っている形成外科もあります。ケロイドを切除した後に放射線照射を行う場合もありますが、当院では行っておりません。
私の友人が尋常性白斑で悩んでいます。インターネットでナローバンドUVBが効くことを知ってメールしました。完治の可能性や治療費等について教えていただけますでしょうか。治療を受けるのに適した季節というのはありますか? 日差しの強い夏は避けたほうがいいでしょうか?(37歳男性)
尋常性白斑の治療法としてナローバンド(狭波長域)UVBを照射する方法が注目されています。ナローバンドUVB照射は従来から行われてきたブロードバンド(広波長域)UVB照射よりも有効性が高いと考えられています。通常の照射により発癌リスクが増大するというエビデンスは現在のところありません。白斑が全身の広い範囲に認められる場合は、残念ながら完治の可能性は低いと考えられます。しかし治療を行えばある程度の効果は期待できます。週2〜3回、少なくとも週1回は照射を行う必要があります。効果が現れるまでには数ヶ月を要します。健康保険が適用されますので費用はそれほど高額にはなりません。顔面の白斑で完治した例もありますが、手の白斑で全く効果のなかった例もあります。日焼けをすると白斑以外の部位の皮膚色が濃くなって白斑が目立ちますので、日焼けは避けたほうがいいですが、夏に治療を行ってもとくに問題はありません。
首の2ヶ所のホクロの除去を考えています。治療可能でしょうか?(39歳男性)
ホクロの治療は当院でも積極的に行っております。
ホクロの治療の目的は大きく分けると2つあります。
1.整容的(美容的)な改善
2.悪性(皮膚癌)ではないことの確認
もちろん両方の目的で治療する場合もあるでしょう。
お話の2ヶ所の「ホクロ」が実はホクロ(母斑細胞母斑)ではなく、よく似た他の皮膚腫瘍(脂漏性角化症など)である可能性もあります。その場合にはまた治療方針も若干異なってきます。まずは診察させていただければと思います。
巻き爪矯正をやっていますか? 予約は必要ですか?(31歳女性)
当院では弾性ワイヤーによる巻き爪の矯正治療を行っています。まずは通常の診察をさせていただき、弾性ワイヤーによる治療が最適と判断されましたら処置の予約をさせていただきます。
ニキビ痕を治したいのですが、ケミカルピーリングが有効と聞きました。一度受診してみようと思います。学校が休みになる土曜日にしか行けないのですがどうでしょうか。(18歳女性)
ケミカルピーリングは主としてニキビの治療の目的で行いますが、毛穴を目立たなくしたり、くすみやシミを改善したりする効果もあるため、美容の目的で行う場合もあります。
ニキビ痕については、その凹凸を減少させることはできますが、ニキビ痕を完全に消してしまうほどの効果は期待できません。しかし、他にニキビ痕のよい治療法がありませんので、現状ではケミカルピーリングを受けるのが最善かと思います。完治しなくとも結果に満足される方は多くいらっしゃいます。
ケミカルピーリングは自費診療です。当院ではピーリング剤の種類により異なりますが、1回7,000〜10,000円になります。1〜2回の施術では効果が得られませんので、少なくとも6回(1クール)受けることをおすすめします。2〜4週間に1回の間隔で施術を行います。
ケミカルピーリングは完全予約制です。まずは一般の診察を受けていただき、その時に予約をしていただきます。現在は水曜日と土曜日の午後に施術を行っています。事前に診察のご予約をいただいたほうが待ち時間が短くて済みます。
7歳の娘です。生後3ヶ月の時、下肢に白斑があるのに気づきました。6歳の時にステロイド外用剤や緑色の液体の外用剤で治療したこともありますが、効果がみられなかったため中止しました。遠方ですが、紫外線治療は可能でしょうか? 治療は一刻も早いほうがいいのでしょうか?(35歳女性)
7歳ということですが、発症はかなり早い時期のようですね。生後3ヶ月の発症であれば尋常性白斑ではなくて脱色素性母斑かもしれません。脱色素性母斑の場合、紫外線治療は有効ではありません。
尋常性白斑であれば、発症から早い時期のほうが紫外線療法の効果が高いと言われています。7歳でも紫外線(ナローバンドUVB)療法を受けることは可能です。
十分な効果を得るためには週2回の照射が必要です。最低でも週1回は必要ですので、通院可能な施設で治療を受けることをおすすめします。最近は導入するクリニックも増えておりますので、お電話で問い合わせるとよいでしょう。
もちろん当院で治療を受けることも可能です。
トレチノイン療法を行っていますか?(女性)
当院では「美容外来」でトレチノイン(レチノイン酸)を用いたシミの治療を行っています。健康保険が適用されませんので全額自費になります。「美容外来」は完全予約制になりますので、ご来院の前にクリニック受付(0250−21−0800)までお電話をいただき、診察のご予約をお願いいたします。
男性型脱毛症の内服治療は可能でしょうか? 治療費はどのくらいでしょうか? 医療費控除の対象にはなるのでしょうか?(40歳男性)
男性型脱毛症治療薬(プロペシア)は当院でも取り扱っております。プロペシアは保険適用がありませんので全額自費となります。当院では初診の方で2,500円、再診の方で1,500円の診察料(処方せん料を含む)をいただいております。処方せんと引き換えに最寄りの調剤薬局で薬を受け取っていただきます。薬局で支払う金額は薬局によっても異なりますが、当院の近くの薬局では28日分で8,500円ほどかかるようです。
プロペシアの内服治療は医療費控除の対象にはならないと思われます。しかし、税務署によって対応が異なる可能性もありますので、最寄りの税務署にお問い合わせの上、ご確認いただければと思います。
私は子供の頃からアトピー性皮膚炎で悩んでいます。今もっとも悩んでいるのは顔の湿疹です。何が原因なのかわかりません。そちらでは今使っている、あるいはこれから使おうとしている化粧品のパッチテストをしていただけますか? それ以外でも原因を突き止めるためにどんな検査をしていますか?(31歳女性)
顔の症状でお困りのようですが、その診断は、
@アトピー性皮膚炎の部分症状
A接触皮膚炎(かぶれ)
Bその両方
Cそれ以外の疾患
のいずれかと考えられます。
接触皮膚炎であれば、パッチテストなどの検査で原因が特定できる場合もあります。当院でもパッチテストは可能ですが、化粧品というのは多くの成分が混合されたものであり、化粧品そのものだけでなく、成分ごとの詳しいパッチテストを受けられたほうがいいかと思います。私は化粧品のパッチテストを希望される方には新潟大学医歯学総合病院皮膚科を紹介しています。膨大な数のパッチテストを行うため、入院していただくこともあります。
アトピー性皮膚炎の部分症状であった場合、原因検索は簡単ではありません。アトピー性皮膚炎の原因は単一ではなく、遺伝的素因や生活環境など様々な要因がからみ合った多因子性の疾患であると考えられています。いわゆるアレルギー検査(RAST)は当院でも行いますが、決してそれでアトピー性皮膚炎の原因が特定できるわけではありません。それでも根気よく通院していただくことで、その方の悪化要因を特定することは可能です。悪化要因は人それぞれで異なり、生活習慣とも関係しているので、長く通院していただくことが必要です。
顔のホクロがだんだん増えてきました。何個か取りたいのですが、手術の痛みや手術後の状態などが不安です。料金は1個ずつの値段ですか?(29歳女性)
ホクロも増えるものです。高齢になるにつれて減少していきますが、あなたの年齢ではまだ増えてもおかしくないでしょう。ホクロをとるには手術が必要です。局所麻酔の注射が少しだけ痛みますが、ほんの数十秒の間です。手術後の痛みはそれほど強くありませんし、痛み止めを飲まずに済む方も多いです。重要なのは、痕(あと)が必ず残るということです。メスで切除して縫合すれば、細長い傷跡が残ります。レーザーだからと言って痕が残らないわけではありません。レーザーでもかなりの痕が残ります。それでもホクロを残しておくよりは整容的に改善する場合が多いので、治療を行うわけです。
ホクロの切除は健康保険が適用されます。ホクロの大きさにもよりますが、1回の手術で2−3個切除した場合、3割の自己負担で1万円弱です。
|