尋常性白斑
尋常性白斑は肌の色が部分的にくっきりと白く抜ける病気です。自己免疫の異常によると考えられていますが、原因はよくわかっていません。痛みやかゆみを伴う病気ではありませんが、顔や手などに生じた場合は見た目がかなり気になると思います。ステロイド外用剤などで改善する場合もありますが、治療の難しい病気の一つです。
当院では、ナローバンドUVB(狭域中波長紫外線)照射療法を行っています。週に1〜2回、患部に数分間、特殊な紫外線を照射するもので、これまでの治療に比べてより大きな効果が期待できます。
また、VTRACヴィトラックというエキシマランプを導入し、ターゲット型療法といわれる最新の紫外線療法(エキシマライト療法)を行っています。エキシマランプは従来の紫外線照射装置に比べて180倍の強度の光を照射することが可能となり、しかもスポットサイズ(照射面積)が6.1×3.1cmと小さいので健常部位への照射を最小限に抑えることができます。ナローバンドUVB療法で効果が現れない症例にも効果が期待できます。
いずれの治療も健康保険が適用されます。