イオントフォレーシス
多汗症のイオントフォレーシス
多汗症には水道水によるイオントフォレーシスが有効です。両手と両足を電極のついた水道水に浸し、10mA前後の電流を20分ほど流します。わずかにピリピリとした痛みを感じますが、我慢できないほどの強い痛みではありません。できれば週2−3回行うのが理想ですが、週1回でも効果があります。治療を開始してから1−2ヵ月で効果が現れてきます。なぜ有効なのかはよくわかっていませんが、通電することにより生じる水素イオンが汗孔部を障害し狭窄させることと、汗腺の機能が低下することにより発汗が抑制されるものと考えられています。
多汗症に対するイオントフォレーシスには健康保険の適用があります。
当院ではベクトロニクス社のIONTOPHORESIS IP−30を使用しています。