尋常性疣贅(いぼ)
手足にできやすいウイルス性のいぼです。1個のこともあれば、何十個もできることもあります。悪い病気ではありませんが、増えていきますので早めに治療したほうがいいでしょう。
いぼの治療は簡単そうに見えて意外と難しいものです。切っても削っても再発しますし、1−2回塗れば治るような特効薬もありません。1−2週間で完治することはまれで、普通は数ヵ月、場合によっては数年という単位の時間がかかります。現在医療機関で行われている治療法を挙げていきますと50種類くらいにはなるでしょうか・・・裏を返せば決め手になる治療法がないということです。その中でも有効性が高いとされているのが液体窒素による凍結療法とサリチル酸の外用治療です。とくに凍結療法は処置が短時間で済み、効果も確実で、傷跡も残りません。まず最初に行うべき治療です。サリチル酸の外用も有効ですが、それだけの治療では完治までにかなりの時間がかかります。凍結療法は確かに痛みがあり小さいお子さんには可愛そうですが、何ヵ月も通院するよりいいのではないかということで我慢してもらっています。もちろん痛くない治療を希望される場合には、モノクロロ酢酸の外用やSADBEによる局所免疫療法など、痛みのない治療を選択しています。